オーナーシェフ 山本敬三の熱い思い。

「わざわざ買いにいきたくなる店」であるために

なぜ私たちの店は駅から遠いのでしょうか?
パンステージ プロローグ/エピソードのコンセプトは、「わざわざ買いにいきたくなる店」です。
私はこれらの店を、駅から離れた、あえていえば「不便な場所」に開きました。
パンを買うためにわざわざお越しいただかなくてはなりません。
そのためには、お客さまによろこんでもらうための、あらゆる努力を行なう必要があります。
私は自分の店を、パン職人としての腕をお客さまに見ていただく「ステージ」にしたいと思ったのです。

目指すのは、「楽しい」が必ずある店。
パンステージ プロローグは250種類、パンステージ エピソードは200種類ものパンであふれています。
子供からお年寄りまで楽しめるパンの百貨店です。
だから、自分の好きなパンが見つかります。
選ぶことの楽しさを味わっていただけます。
新しいおいしさに出会えます。
イートインもできて、お腹がいっぱいになります。
ここにくれば、「楽しい」が必ずある。
そんな店であるよう努めています。

ほしいパンがあったら、お声をかけてください。
もしほしいパンが売り切れのときは、店員にお尋ねください。
可能な限り、ご要望のパンをお作りいたします。
食パン1枚からでもお売りいたしますし、メニューにないパンは特注にもお応えいたします。
決まった工程を変えてでも、お客さまのほしいものを提供したい。
店の都合ではなく、お客さまの都合にあわせて仕事をする。
そのごくごく当たり前のことを当たり前にできるようになりたいと、私たちは努めています。
「朝食に焼きたてのパンを食べたい」というお客さまのために、朝6時から店を開けているのも、そのひとつです。

すべてのパンに気持ちをこめています。
そして、もっとも当たり前のこととは、「気持ちをこめてちゃんと作る」ということ。
私たちは1日1万個ものパンをすべて手作りします。
ひとりの職人にとっては1度に100個焼いたパンであっても、お客さまにとっては特別な「たった1個」。
その大切な1個を、ていねいに、気持ちをこめて作ることがいちばん大事だと、私は考えます。

オーナーシェフ 山本敬三
山本敬三(やまもと・けいぞう)
1966年生まれ。
新宿中村屋で10年間の修行を積む。
その後、数店のパン屋をまわって、店長などを歴任。
1999年独立し、パンステージ プロローグを開店、オーナーシェフとなる。
現在、国際フード製菓専門学校、日本菓子専門学校でパン科の講師を務める。
特定非営利活動法人 NGBC副理事として、障害のある人やアジア各国にパン作りを広めるなどの社会貢献も行っている。